自宅の壁が危険かも?アスベストの見分け方とその対策

2024年02月09日

 健康と安全に配慮する家の所有者にとって、自宅の状態を把握することは重要です。
特に、アスベストについての正確な情報を知り、自宅の安全性を確認したいというニーズが高まっています。
この記事では、アスベストの基本情報と、自宅の壁にアスベストが使われているかどうかを判断する方法について、分かりやすく解説します。

□アスベストとは?奇跡の鉱物からサイレントキラーへ

アスベスト、またの名を石綿。
この綿のような繊維状の鉱物は、かつて建材に広く用いられていました。
しかし、その実態は健康に大きな影響を及ぼす「サイレントキラー」であったのです。

*アスベストの基本特徴と歴史

アスベストは、その耐火性や防音性、さらには安価で加工しやすい特性から、「夢の材料」としてもてはやされました。
しかし、その後の研究で、アスベストの粉じんを吸い込むことが、健康被害の原因となることが明らかになりました。
実際に、石綿肺や肺がん、悪性中皮腫などの疾患がアスベストと関連していることが確認されています。

*アスベストの見た目と使用禁止の経緯

アスベストは目に見えないほどの微細な繊維で、空気中に飛散しやすい性質を持っています。
日本では、青石綿や茶石綿などのアスベストが1995年から、白石綿が2004年から使用・製造が禁止されました。
これにより、アスベストは奇跡の鉱物からサイレントキラーへとその評価が一変したのです。

*アスベスト建材の危険性

アスベスト建材が使われた家に住んでいるだけでは、健康被害にあう可能性は低いとされています。
ただし、建材の劣化や解体時には注意が必要です。
劣化や作業により飛散したアスベストは、肺に取り込まれることで健康被害を引き起こす可能性があります。

□自宅の壁に隠された危険?アスベストの見分け方

自宅の壁にアスベストが使用されているかどうかを見分ける方法は、特に古い家に住む方々にとって重要です。

1:建築時期で見分ける

アスベストが最も多く使用されたのは1970年〜1990年の間です。
この期間に建てられた家には、特に注意が必要です。
アスベスト含有率の法的規制が段階的に厳しくなっていったため、建築年代を確認することが重要です。

2:設計図書や仕様書で確認する

自宅の設計図書や仕様書を確認することで、アスベストが含まれている建材の使用有無を調べられます。
国土交通省のデータベースを利用することで、建材のアスベスト含有情報を簡単に検索することが可能です。

3:専門会社による調査

最も確実な方法は、専門会社によるアスベスト調査を依頼することです。
専門会社は建物の概要を調査し、サンプリングによりアスベストの有無を確認します。
この方法は費用がかかりますが、家の安全性を確かめる上で最も効果的です。

□まとめ

本記事では、アスベストの基本情報と、自宅の壁にアスベストが使われているかどうかを見分ける方法について詳しく解説しました。
アスベストの歴史と危険性、それを識別するための具体的なアプローチ方法を理解することで、自宅の安全を守るための第一歩を踏み出せます。
健康と安全を守るために、今日からできる対策を始めましょう。

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