2024年02月02日

2液ウレタン塗料とは、2つの液体を混ぜ合わせて使うウレタン樹脂系の塗料です。
2液ウレタン塗料には、耐用年数の長さ、多様な素材への適用性、保管のしやすさ、色彩の豊かさなど、多くの魅力が詰まっています。
とはいえ、2液ウレタンをいきなり使うのは少し不安が残りますよね。
今回は、2液ウレタン塗料の持つ魅力と、その利用時の注意点に焦点を当てるので、2液ウレタン塗料が気になる方はこの記事を参考にしてみましょう。
□2液ウレタン塗料の魅力と実用性
2液ウレタン塗料は、その独特の組成により、数々のメリットを提供します。
以下の点に注目して、その優れた性能を探求しましょう。
1:耐用年数が長い
2液ウレタン塗料は、1液ウレタンに比べて2年ほど耐用年数が長いとされています。
この長寿命は、硬化剤を混ぜ合わせることによって起こる「重合」反応によるものです。
この反応が、塗膜を強く、耐久性のあるものへと変貌させます。
2:塗装可能な素材が多い
幅広い素材に適用可能なのも、2液ウレタン塗料の大きな魅力です。
コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、GRC板、押出成形セメント板、各種サイディングボード、鉄部や金属など、多種多様な素材に塗装できます。
3:保管期間が長い
未開封状態での保管期間が長い点も、2液ウレタン塗料の重要な特徴の1つです。
1液型塗料が開封せずとも徐々に硬化が進むのに対し、2液型は長期間の保存が可能です。
4:発色が良い
2液ウレタン塗料で塗装すると、光沢感のある、鮮やかな発色を得られます。
さらに、上品な仕上がりに加え、つや消し加工を施すことも可能です。
5:塗膜に弾性がある
柔らかく、伸縮性に富んだ2液ウレタン塗料は、塗膜にひび割れが生じにくい利点があります。
これにより、塗膜が長期間安定し、美観を保持できます。
6:メンテナンスが容易
伸縮性に優れた塗膜は、ヒビが入りにくく、素地の保護が長持ちします。
そのため、再塗装の際の下地処理が容易で、メンテナンスを効率的に行えます。

□2液ウレタン塗料の適用シーンと注意点
一方で、2液ウレタン塗料を用いる際には、いくつかの注意点があります。
*混合作業が必要
使用前には、主剤と硬化剤の混合作業が必要です。
この作業は、単に液体を混ぜるだけでなく、正確な分量の計算や機械による撹拌が求められるため、手間がかかります。
*混ぜたらすぐに使用する必要がある
混ぜ合わせた後の硬化速度が速いため、塗料を混合したら3~5時間以内に使用する必要があります。
これはスプレータイプの塗料にも当てはまります。
*湿気に弱い
湿度が高い環境では、硬化剤が水分に反応しやすく、塗膜の耐久性が落ちる可能性があります。
湿気の多い日には塗装作業を避けることが望ましいです。
□まとめ
今回は、2液ウレタン塗料の多くのメリット、長い耐用年数、多様な素材への適用性、優れた保管性、美しい発色、塗膜の弾性、そしてメンテナンスの容易さを見てきました。
一方で、混合作業の手間、使用後の迅速な作業必要性、価格の高さ、湿気や紫外線への弱さといったデメリットも把握しました。
2液ウレタン塗料は、正しく使いこなせば、非常に高いパフォーマンスを発揮するので、これらの情報を踏まえ、2液ウレタンを上手に活用してください。