2020年04月16日
「塗料の耐用年数とは、どのようなものなのだろう?」
外壁塗装を検討する際には、塗料の耐用年数が気になるかもしれません。
どの程度の年数が目安なのかや、長持ちさせられる方法も知っておきたいですよね。
今回は、塗料の耐用年数について東広島市の外壁塗装業者が解説します。
□塗料の種類ごとの耐用年数について
外壁塗装には耐用年数が設けられています。
これは、どの程度で塗り替えの目安が来るかを示したものです。
外壁塗装によって作られる塗膜は、完成時こそ丈夫ですが、徐々に傷みが生じます。
原因として挙げられるのが、日光・降雨・風・振動でしょう。
日光は紫外線を含み、これが塗料の樹脂を破壊して劣化させてしまいます。
雨や風はへこみを生じさせ、塗膜を少しずつ剥がすことで、外壁塗装を弱くするのです。
そして、地面や車両からの振動を受け続けることでひび割れが生じることもあるでしょう。
目には見えなくても積み重なることで劣化していくのです。
もちろん期間が過ぎても問題がなさそうなこともありますが、一種の目安として押さえておきましょう。
短いものでは、アクリル塗料やウレタン塗料があります。
特に前者は、外壁塗装で使われている塗料の中では一番の古参で、最も価格が安いです。
軽量なのが特徴で、色をはっきりと見せる効果があります。
透湿性も高いため、軒天などに使うと美しく仕上がるでしょう。
一方で後者は、柔らかく密着性に優れているのも特徴です。
塗装の剥がれなどを部分的に補修したい場合に使うと良いでしょう。
塗り替えの目安は、前者が4~7年ほどで、後者が6~10年と見込まれています。
最近の外壁塗装でよく使われているのは、シリコン塗料とラジカル塗料です。
シリコン塗料は、カビや藻類に強く汚れにくい高耐候性の高いものもあり、色は650種類から選べます。
安定感があり、価格もそれほど高額ではないために、人気があると言えるでしょう。
耐用年数は8~15年ほどと考えられています。
また、ラジカル塗料は、高緻密無機シールド層と呼ばれる機能を備えているものを指します。
ラジカルとは、樹脂や顔料の有機物を劣化させるエネルギーによる塗膜の劣化です。
このエネルギーは、塗料の樹脂に損害を与えるため、塗膜が傷み、徐々に機能を失ってしまうでしょう。
ラジカル塗料は、このラジカルを抑制する機能を持っているのです。
発売されてから間もないため実績はありませんが、12~15年ほどを目安だと推定されています。
また、耐久性が高い塗料の代表には、フッ素塗料や無機塗料が挙げられるでしょう。
フッ素塗料は、塗ったときの光沢が美しく、汚れにくさも兼ね備えています。
撥水性・耐候性に優れており、耐久性としても非常に高い性能を見せる塗料です。
無機塗料は、ケイ素・セラミックをはじめとする無機物を配合して作られています。
無機物には、紫外線で劣化しない特徴があるため、長持ちが期待できるのです。
ともに15~20年ほどが塗り替えの目安でしょう。
なお、逆にこれよりも短い期間で不具合が生じることもあります。
剥がれや浮きなどの症状が見られる場合には、塗装を依頼しましょう。
□耐用年数を長く保つためのコツについて
耐用年数は塗り替えの目安ですが、その期間をなるべく長くすることも可能です。
一つの方法に挙げられるのが、防水性を持つ塗料で雨水の侵入を防ぐことです。
防水性とは、建物にひび割れが生じても追従する伸縮性を持つことが挙げられます。
ひび割れによる雨水の侵入を防げるので、雨漏りの心配が減らせるでしょう。
内部の腐食も臆させられるので、建物を長持ちさせることにつながるのです。
また、定期的にご自身で外壁およびその周辺の環境をケアすることでも長持ちが期待できます。
おすすめしたいのは、外壁の周囲のケアです。
外壁塗装にとって湿気は敵であり、湿度の高い環境が続くと水分も付着しやすいでしょう。
そのため、なるべく周囲が湿っていないように工夫していきます。
よく挙げられるのが、植え込みを刈り込む・ものを置かないようにして風通しを改善することです。
特に太陽が当たらない北側の壁は湿りやすいので注意しましょう。
また、カビや藻類の除去も効果的です。
風に乗ってカビや植物の種などが運ばれてくることもあります。
これをそのままにしておくと、徐々に根を張って伸びてくるかもしれません。
場合によっては、外壁塗装や外壁材を突き破って成長することもあります。
つまり、放置していると、早期の劣化を手助けしているのです。
そのため、見つけたらホースで水をかけるあるいはスポンジでこするなどして落とすようにしましょう。
□まとめ
今回は、塗料の耐用年数について東広島市の外壁塗装業者が解説しました。
これは、どの程度で塗り替えの目安が来るかを示したものです。
それぞれの塗料について年数が異なりますので、何に該当するかを調べておきましょう。
また、なるべく長持ちさせるために定期的にケアを進めておくのも大切です。