2020年10月08日
外壁塗装をする際に、どの塗料を選べば良いのかわからないという方はいらっしゃいませんか。
外壁塗装を始めて行われる方はこのように感じる方が多いのではないでしょうか。
そんな方はまず、シリコン塗料を検討してみることをおすすめします。
今回は、人気のあるシリコン塗料のメリットとデメリットについてご紹介します。
□シリコン塗料の特徴についてご紹介します
みなさんは、この塗料についてご存じでしょうか。
あまり聞きなじみのない方も多いかと思います。
シリコン塗料とは、塗料の主成分である合成樹脂にシリコンが一定程度含まれているもののことを意味しています。
しかし、これだけ聞いてもあまりよくわからないですよね。
ここで覚えていただきたいことは、これは他の塗料と比較して、価格や耐久性の面でバランスが良いということです。
一般的に、塗料には多種多様な種類がありますが、グレード別に大きく分けると「アクリル系」、「ウレタン系」、「シリコン系」、「フッ素系」の4つの種類に分類されるでしょう。
また、アクリル系塗料のグレードが最も低く、次いでウレタン系、シリコン系、フッ素系という順番にグレードが高くなっていきます。
グレードの低い塗料であれば、5年~8年という比較的短いスパンで塗り替える必要があるでしょう。
しかし、シリコン系は耐用年数も8年~12年と長めであることに加えて、価格が安定していて性能も良いため、人気です。
では、次により詳しいメリットを解説します。
*シリコン系塗料のメリット
1つ目は、コストパフォーマンスに優れていることです。
最も大きなメリットは、品質が良いことに加えて、価格が手ごろなことでしょう。
費用対効果が高く、単価の割に耐久年数が8年~15年と高いことが大きな特徴です。
単純な施工費用を比較すると、ウレタン系の方が安いですが、ウレタン系の耐用年数が6年程に対して、シリコン系は約12年程です。
では、具体例を用いて、さらに詳しくご紹介していきます。
例えば、建坪が30坪の場合であれば、外壁塗装のみの工事費用の目安は、ウレタン系が60万円~70万円、シリコン系が70万円~80万円ほどでしょう。
これを耐用年数で割ると、1年あたりの金額の目安は、ウレタン系が10万円~12万円程、シリコン系が5万円~6万円程になります。
つまり、ライフサイクルコストとして考えると、シリコン系の方が費用を抑えられるでしょう。
これは、外壁塗装をご検討中の多くの方にとって嬉しいことですよね。
そのため、機能性塗料を選択しない場合は、シリコン系をおすすめする業者さんが多いでしょう。
2つ目は、汚れに強いことです。
たいていのシリコン塗料には、セラミック成分が配合されています。
セラミック入りのモノで塗装した外壁や屋根は、汚れが付着しにくいことに加えて、断熱性、遮熱性が高いという利点があります。
また、雨や泥をはじくコーティングを施せるため、塗装したての美しい眺めを比較的長く維持できて、さらに汚れが付着しても簡単なお掃除できれいに落とせるでしょう。
また、高い光沢保持率があり、防汚性に関していえば、フッ素系にも負けていないでしょう。
3つ目は、メンテナンス費用を抑えられることです。
ここまで紹介したように、シリコン系塗料で外壁や屋根を塗装すると、耐久性が向上し、見栄えも良くなることから、塗り替えの頻度を減らせるでしょう。
また、断熱性や遮熱性にも優れているため、お家の冷暖房にかかる費用を抑える効果も期待できるでしょう。
□シリコン系のデメリットをご紹介します
1つ目は、ひび割れが発生しやすいことです。
主に外壁に塗装した場合の話になりますが、撥水性に優れているため、その分密着性が低くなってしまいます。
それによって、ひび割れを起こしやすくなるでしょう。
しかし、この問題は、適した施工を行うことで補えます。
また、シリコン系といっても、その種類は水性か油性、油性の中でも1液型と2液型、含有率の違いなど多種多様です。
そのため、どの種類が自身の希望に合うのか、業者としっかり話し合う必要があるでしょう。
2つ目は、重ね塗りには不向きなことです。
表面の塗膜が固く、撥水性が高いため、付着力が悪く、次の重ね塗りのメンテナンスをする際に密着が悪くなってしまうでしょう。
しかし、この問題は業者側が、適したシーラーやフィラーをきちんと塗布することで解決できる可能性があります。
ここまで解説したようにシリコン系には、いくつかのデメリットがあるますが、総合的に見ると優秀な塗料と言えるでしょう。
□まとめ
今回は、外壁塗装で人気なシリコン塗料のメリットとデメリットについてご紹介しました。
シリコン系塗料は、価格や性能、耐用年数などのバランスが良く、使い勝手が非常に良いでしょう。
そのため、初めての塗装でどれにするか迷われている方は特に、まずこの塗料を検討してみてはいかがでしょうか。