2023年09月12日
スレートという屋根材を知っていますか。
カラーベストやコロニアルという言葉でなら知っているという方もいるでしょう。
これは日本で広く普及している屋根材です。
今回は、スレート屋根のカバー工法とメリット・デメリットを紹介します。
□スレート屋根のカバー工法!!
スレート屋根には、「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類があります。
天然スレートは天然の鉱石を使って下り、海外の城や寺院などに使用されています。
日本では、東京駅の駅舎で見ることができます。
化粧スレートは日本国内で広く普及しており、セメントを主成分としたスレート材です。
化粧スレートではなく、商品名の「カラーベスト」や「コロニアル」とも呼ばれることがあります。
化粧スレートは、軽量・低価格でありカラーバリエーションが豊富であることで人気が高い屋根材です。
カバー工法とは、既存のスレート屋根の上から新しい屋根材を重ね葺きする方法です。
葺き方にも種類があります。
1つ目は、直接下葺き材張りカバー工法です。
既存の屋根材の上から直接ルーフィングを張り、新しい屋根材を葺く工法です。
2つ目は、野地板増し張りカバー工法です。
古いスレート屋根の上に新しい野地板を張り、その上からルーフィングを張り、新しい屋根材を葺く方法です。
既存の野地板に傷みがある場合にはこちらの工法がおすすめです。
しかし、野地板の傷みが酷い場合には、葺き替えを行いましょう。
□カバー工法のメリットとデメリットとは?
カバー工法のメリットは費用が安く、住み続けたままでも工事ができるということです。
張り替えのように既存の屋根材を撤去する費用がかからなくなるため、他の工法よりも安く済ませることができます。
そして、住み続けたままでも工事ができ、比較的工期が短いことも特徴です。
しかし、外壁材を重ねるため重みが出ます。
そのため、耐震性が損なわれないかの注意が必要です。
また、外壁内部のトラブルを見つけにくいため、定期的な点検を行うことをおすすめします。
そして、2回連続でカバー工法を行うことはできないため、2回目のリフォームでは既存の屋根材の撤去が必要となり、費用がかさむことがあります。
□まとめ
カバー工法は、費用が安く工期が短いということが特徴のリフォーム方法です。
メリットの方が多いように見えますが、耐震性に注意が必要になることと2回連続でカバー工法を行うことができないというデメリットも持っています。
2回目のリフォームの費用が高くついてしまう可能性がありますので、工法選びは比較しながら行いましょう。