2023年11月12日
新築やリフォームを考慮中の家主の皆さまの中で、コロニアル屋根が気になっている方は多いですよね。
コストパフォーマンスと耐震性を重視する皆さまに、コロニアル屋根の魅力と注意点を解説します。
屋根材選びで迷っている方、この記事を参考にしてみてください。
◻︎コロニアル屋根材とは?
1.歴史と基本的な特性
コロニアル屋根は、戸建て住宅専用のスレート屋根材の一つです。
この屋根材は、ケイミュー株式会社が製造・販売しています。
軽量で耐震性が高いコロニアル屋根は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに多くの家に採用されました。
しかし、初期のものにはアスベストが含まれていました。
2004年にアスベストの使用が禁止され、現在はノンアスベストのコロニアル屋根が製造されています。
2.スレートとは
スレートは、セメントと繊維質を混ぜて板状にした屋根材です。
「コロニアル」や「カラーベスト」はスレート材の商品名で、特に「コロニアル屋根」の名前で広く知られています。
この屋根材は、耐用年数が20〜25年と長持ちし、価格も手ごろです。
そのため、多くの家で採用されているのです。
◻︎コロニアル屋根材のメリットとデメリット
*コロニアル屋根材のメリット
コロニアル屋根の最大のメリットは、価格が安いことです。
他の屋根材、例えばガルバリウム鋼板や陶器瓦と比べると、コロニアルは非常に手頃な価格で提供されています。
また、色やデザインが豊富で、家の外観を自由に選べます。
黒、茶、グレーなどの定番色から、ブルーやグリーンなどの個性的なカラーリングまで、多彩な選択肢が提供されています。
さらに、コロニアル屋根はその軽さが特徴であり、これにより建物にかかる負担を軽減できます。
その結果、地震の際の安全性も向上し、特に地震が多い日本のような環境下では、その耐震性が非常に価値ある特性なのです。
*コロニアル屋根材のデメリット
しかし、コロニアル屋根にもデメリットがあります。
まず、割れやすい点です。
薄いセメントの板でできているため、強い風や上に人がのると、ヒビが入ることがあります。
特に、コロニアルNEOのような初期の製品は、塗装のために屋根に登った職人の重さでも割れてしまうことが報告されています。
また、メンテナンスの頻度が多いこともデメリットの一つです。
5年を目安に点検・補修が必要であり、これは他の屋根材に比べて頻繁にする必要があるため、維持費用や手間が増える可能性があります。
さらに、耐用年数が他の屋根材に比べて短いことも考慮する必要があります。
コロニアルの耐用年数は約25年〜30年とされており、これはガルバリウム鋼板や陶器瓦と比べると短めです。
最後に、古いコロニアル屋根にはアスベストが含まれている場合があることにも注意が必要です。
アスベストは健康被害のリスクがあるため、リフォームや解体工事を行う際には、追加の対策費用が発生することが考えられます。
◻︎まとめ
コロニアル屋根は、価格が安く、デザインが豊富で、耐震性に優れているといったメリットがあります。
しかし、割れやすい、メンテナンスの頻度が多い、耐用年数が短いといったデメリットにも考慮する必要があります。
屋根材選びは、家の安全や快適さに直結する大切な選択です。
この記事を参考に、最適な屋根材を選んでください。