たつみ塗装工業物語
たつみ塗装工業の歴史は、昭和63年までさかのぼります。18歳から公共事業などの工事をしてきた本森伸生が本森産業株式会社を設立し、初代代表親方に就任しました。
一方、伸生の息子で、のちの弊社代表親方である本森立身は、専門学校卒業と同時に本森産業に入社。十代で塗装職人の道を歩み始めました。
入社後初の仕事は、サンドペーパーを使って下地を整えるやすり掛け作業です。来る日も来る日もやすり掛けで、指紋がなくなるくらいでした。
それでも初めての現場が完工すると、「自分がたずさわった工事で、家がこんなにきれいになった!」という感動は格別でした。
伸生や先輩職人たちは、期待をかけている分、立身には人一倍厳しく指導しましたが、「いつか見返してやる」と奮い立たせてくれるものでもありました。
次々と仕事が舞い込み、従業員も一時は30人ほどに成長した本森産業。しかし、いいときはそう長くは続きませんでした。バブルの崩壊、そして伸生の重い病気が重なり、本森産業は負債をかかえて倒産したのです。平成4年のことでした。
立身は、伸生や他の職人とともに受け入れ先の会社に入ったものの、すぐにまた別の会社へ。
幸いだったのは、そこの社長に仕事を任せてもらえたことです。これにより腕を上げ、一級塗装技能士の国家資格を取得したり、日本塗装工業会の全国技能大会に広島代表として出場することができました。
平成13年には、晴れて独立。とはいえ、住宅管理会社や大きな塗装店の下請けです。長引く不況の影響もあり、やればやるだけ単価が下がっていき、本来の塗装品質が維持できなくなりました。
そこで、たつみ塗装工業は、塗り替えを必要としている方に、直接ご依頼いただける体制に切り替える決断をしました。
心を込めてチラシを作り、小さいながらもお店を構えました。お客さんは一向に来ませんでした。それでも「本物の塗装工事がしたい!」という一心で続けました。すると、少しずつ、塗替え相談の電話がかかるようになり、お店にもお客さんがいらっしゃるようになったのです。
なんとかやっていけそうだ――念願の施主様からの直接のご依頼もいただけるようになり、そんな希望が見えた矢先でした。2018年7月6日、西日本豪雨が広島各地を襲いました。
私たちがお店に来れたのは、水が引いた2日後でした。ドアを開けると、棚は倒れ、書類は散乱し、足の踏み場のない状態。パソコンは大切な見積書のデータごと壊れていました。壁には、胸の位置まで浸水した跡が残っていました。

地元のお客様宅も、洗浄や修繕でなんとかなるレベルを超え、解体するしかない状態のところも数多くありました。
ところがです。そんな中でも、東広島の皆さんは、代表や職人を励ましてくれました。幸いにして被災が小さく済んだお客様からは「お店が落ち着いてからでいいからうちの塗り替えをおねがいね」と、次々におっしゃってくださいました。
たつみ塗装工業は、このご恩を一生忘れません。技術だけではなく、心を込めて塗装いたします。豪雨や大水害を前に、塗装屋ができることは多くはないかもしれません。それでも、地元の方々の傷んだ外壁や屋根を蘇らせ、幸せをお届けさせていただきます。
沿革
1999年 | 本森立身が一級塗装技能士の資格を取得 |
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2000年 | 本森立身が第18回全国建築塗装技能大会(1級の部)広島代表として出場 |
2001年 | たつみ塗装工業 設立(代表親方 本森立身) |
2015年 | 株式会社化 |
会社概要
会社名 | たつみ塗装工業株式会社 |
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代表者 | 本森 立身 |
所在地 | 〒739-2626 広島県東広島市黒瀬町市飯田1165番地1 |
電話番号 | 0823-27-7387 |
事業内容 | 外壁・屋根の塗装、その他リフォーム |
許認可 | 広島県知事許可(般-27)第37601号 |
従業員数 | 8名 |
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