ASTEC】クエリー×アイアンバーグ 丁寧な下地処理で傷んだ瓦塀が、新築同様によみがえる。

2023年05月19日

皆さんこんにちは。
代表の本森です。

今回ご紹介するのは、こちらの瓦塀の塗り替え工事です。

塗り替え前/塗り替え後

施工の様子をご紹介します。

家の紹介


築50年で、今回が2回目の塗り替えでした。
10年ほど前に、家の外壁は塗り替えておられました。

今回塗装をしたのは、家の周りの瓦塀です。
割れや遊離石灰が目立ち、塗装も剥がれている箇所がいくつかありました。

瓦塀と合わせて、瓦棒の塗装も行いました。
そちらの状況は、後ほどご紹介します。

施工の流れ


施工の全体的な流れをご紹介します。
使用した材料を、工程と一緒に表記しています。
材料選びの参考にしてみてください。

瓦塀・巾木塗装


下地処理
・塗膜、遊離石灰の除去
・高圧洗浄
・下地補修

養生

塗装(瓦塀)
・下塗り 【ASTEC】エポパワーシーラー(シロ)
・波型模様【ASTEC】ホワイトフィラー
・中塗り 【ASTEC】スーパーラジカルシリコンGH(クエリー)
・上塗り 【ASTEC】スーパーラジカルシリコンGH(クエリー)

塗装(巾木)
・下塗り 【ASTEC】エポパワーシーラー(シロ)
・中塗り 【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアンバーグ)
・上塗り 【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアンバーグ)

養生撤去

清掃、手直し

瓦棒・トタン塗装


下地処理
・塗膜の除去

塗装
・下塗り 【日本ペイント】ハイポンファインデクロ(赤さび)
・中塗り 【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアインバーグ)
・上塗り 【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアインバーグ)

清掃・手直し

材料の紹介


今回使用した材料をご紹介します。
塗り替えの際の、参考にしてみてください。

瓦塀
・下塗り材【ASTEC】エポパワーシーラー(シロ)
・上塗り材【ASTEC】スーパーラジカルシリコンGH(クエリー)
・上塗り材【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアンバーグ)※
・波型模様【ASTEC】ホワイトフィラー

瓦棒
・下塗り材【日本ペイント】ハイポンファインデクロ(赤さび)
・上塗り材【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアンバーグ)

※【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアンバーグ)は、瓦塀の巾木にも使用しました。

瓦塀・巾木の塗装


下地処理


まずは、塗装するために下地を整えます。
下地処理を怠ると、塗装の美観や機能に悪影響となります。

丁寧な下地処理が、塗装を長持ちさせる秘訣です。
たつみ塗装は、時間をかけて丁寧に行っています。

塗膜、遊離石灰除去


今回は、はがれている古い塗膜の除去(ケレン)と遊離石灰の除去を行いました。

ケレンの様子/ケレン完了

遊離石灰を簡単に説明すると、雨で溶けだしたコンクリートやセメントの成分のことです。

流れて出ることに、特に問題はありません。
しかし、壁に付いたまま固まると、美観が損なわれてしまいます。

塗装がはがれて、白くなっているように見えると思います。
実際に、塗装も剝がれていますが、白いのは遊離石灰です。

今回は、専用の薬剤を用いて、除去しました。
刷毛を使って遊離石灰に擦り込み、溶解していきます。

遊離石灰除去の様子/除去後

高圧洗浄


高圧洗浄では、ケレンで取り切れなかった塗膜と汚れを除去します。
取り切れていない遊離石灰も一緒に、除去します。

外壁洗浄の様子
    

塗装が弱くなっていたため、高圧洗浄でかなり剥がれました。
ほとんど塗装のない状態に、なっている箇所もありました。

高圧洗浄後
    

汚れや古い塗膜の上から塗装すると、数年で剥がれてしまいます。

下地補修


洗浄が完了したら、下地処理も大詰めです。
最後に、左官職人による下地補修が入ります。

塗膜が剝がれている部分と、剝がれていない部分があります。
そのまま塗装すると、段差ができたり塗装のムラができたりします。

通常は、塗膜が剥がれた箇所だけ補修します。
ですが、今回は剥がれた塗膜が多かったため、全面補修しました。

左官による補修の様子

たつみ塗装では、下地処理に力を入れています。
徹底した下地処理で、塗料の効果を最大限に引き出します。

瓦塀塗装


下地処理の後は、いよいよ塗装作業です。

通常は、下塗り材1回と上塗り材2回、計3回塗りで完成です。
今回は、全面を補修したので、壁に模様をつける作業を行いました。

模様付けも合わせると、計4回塗りで完成としました。

下塗り


まずは、下塗りからです。
下地調整剤である【ASTEC】エポパワーシーラー(シロ)を使用しました。

シーラーの役割は、以下の3点です。
・下地と上塗り材の密着力の向上
・下地への吸い込みの違いによる、ムラの防止
・下地の補強

シーラー塗装の様子


    

瓦と塀の隙間のように、細かい箇所は刷毛を使います。
広いところは、ローラーを使って塗っていきます。

シーラー塗装完了

模様付け


全面補修を行うと、以前の吹き付け模様がなくなります。
全く模様がないので、専用のローラーを使って模様をつけました。

使用した材料は、【ASTEC】ホワイトフィラーです。

この模様は、波型模様と呼ばれています。
均一に揃っていると、とてもきれいな模様です。

模様付け完了
    

中、上塗り


下塗りが完了したので、上塗り材の塗装作業を行います。
今回は、上塗り材【ASTEC】スーパーラジカルシリコンGH(クエリー)を使用しました。

上塗り材の塗装は、塗装の目的である『美観と機能』に大きく影響します。
そのため、2回塗装するのが基本です。

1回目を中塗り、2回目を上塗りと呼びます。
どちらもムラなく、きれいに塗装することを心がけています。

中塗りの様子

シーラーと同様に、細かいところは刷毛で塗り、広いところはローラーで塗ります。

中塗り完了
    

中塗りだけでも、かなりきれいになります。
ですが、中塗りだけだとムラがあり、塗膜も十分ではありません。

上塗りを行うことで、ムラをなくし、十分な塗膜を形成します。

上塗りの様子/上塗り完了

これで、塀の塗装が完了です。
巾木は色替えなので、塀の後に塗装しました。

今回巾木には、模様をつけていません。
シーラー1回と上塗り材2回で、仕上げています。

巾木は【ASTEC】マックスシールドSi(C/Bアイアインバーグ)を使用しました。

巾木塗装の様子/塗装完了

これで瓦塀の塗装が、完了しました。

目地コーキング


最後に、目地へコーキング材を打ちます。
塀の色との兼ね合いも考慮し、今回も黒いコーキング材としました。

コーキング打ちの様子

一本一本を丁寧に、塀を汚さないよう慎重に行います。

目地コーキング完了

    

黒い線が入ることで、塀がより引き締まって見えます。
これで、瓦塀の塗装が完了しました。

瓦棒・トタン塗装


下地処理


こちらもまずは、下地処理から始めます。
塗膜が剥がれて、凸凹になっていました。

瓦棒は凹凸が強く、手作業では困難と判断しました。
サンダーという機械を使用し、しっかりと剥がれた塗膜を除去しました。

トタンには、紙やすりを使用しました。

塗膜除去の様子 瓦棒/トタン

剥がれた塗膜は、除去しておかないと塗装がすぐに剥がれます。
加えて、できるだけ平らにして塗装したほうが、仕上がりがきれいになります。

塗膜除去完了 瓦棒/トタン


    

塗装


塗膜や汚れを落としたら、塗装の作業に入ります。

下塗り1回と中、上塗りを1回ずつの計3回塗りで仕上げました。

下塗り


瓦棒、トタンは共に鉄で、できています。
鉄部には、下塗りとして錆止め材を使用します。
今回使用したのは【日本ペイント】ハイポンファインデクロ(赤さび)です。

下塗りの様子 瓦棒/トタン


    

刷毛とローラーを使用して、塗装していきます。

中、上塗り


下塗りが完了したら、上塗り材の塗装に入ります。

中塗りの様子/上塗りの様子

塗り残しやムラができないように、丁寧に塗っていきます。
上塗り材を2回塗ることで、しっかりと塗膜をつけます。

塗装完了 瓦棒/トタン

お客様からの声


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